「お月見の意味は?」
子供に素朴に聞かれたら、ドキッとしませんか?
どんな意味だったっけ??と焦ることがあります。
あるいは園の先生をしていて、
子供に話す機会があるかもしれません。
そこで、お月見の意味の子供にもわかる
簡単な言い方を紹介しましょう。
伝え方の例があるので参考にしてくださいね。
お月見の意味は?
お月見はもともとは、中国での風習で
お月見=まんまるのお月様を見ながら
お祝いしておいしいご飯を食べたりお酒を飲む
簡単に言うとこのようなおこないです。
このお月見が日本に伝わりました。
日本では、農業が大切な時代でしたから、
秋の収穫の時期と重なるお月見が、
- 豊作を祈る儀式
- 豊作に感謝する儀式
となったのです。つまり
お月見は神様やお月様に
「たくさんおいしいお米やお芋ができますように。」
とお願いをするためや
「たくさんの作物ができてありがとうございます。」
と感謝するためのもの
小さな子供にはこのような
伝え方をするとよいですね。
昔の日本は、天気によって
お米やお芋など人間にとって
大切な食べ物が手に入らないことがあり、
農業が大切な仕事だった
ということを伝えると、
子供たちもわかるでしょう。
お月見は、秋の澄みきった
お空のまんまるとしたお月様に、
お願いをしたり感謝をしたりする儀式なのです。
素敵な風習ですから今後も伝えていきたいですね。
すすきの意味は?
そして気になるのがすすきを飾る
意味ではないでしょうか。
意味や理由はいくつかあります。
1、農業を表す
すすきの別名である茅(かや)は、
家畜のえさや米俵を縛る紐として使われたり、
屋根に使われたりと、農業をするうえで
なくてはならない植物でした。
すすき=農業を象徴するもの
として飾って、祈ったり感謝するのです。
2、魔よけになる
すすきは切り口が鋭いので魔除けになる
いう説もあります。地域によっては、
すすきを飾ったあともすぐに捨てないで、
庭にさしたり水田にさす
という風習もありました。魔除けをおこなって、
たくさんの作物ができますようにと願った
という意味でススキをかざる
という説もあるのです。
子供には以下のように伝えましょう。
すすきは家を作る材料になったりして、昔の日本ではとても大切な植物でした。また、悪いものを遠ざけるという意味もあるので、神様にたくさん作物が取れるようにお願いしたり、ありがとうと伝えるためにすすきを飾るのです。
ちなみに、ススキ以外にキキョウや
なでしこといったお花を飾る風習もありました。
どちらも秋の七草のなかの花です。
ススキと一緒に飾ると華やかになって粋ですね。
団子の意味は?
お月見の醍醐味のひとつが、
お団子ではないでしょうか。
コレが楽しみ!という子供も大人もいるでしょう。
そもそもお団子の意味は何でしょう。
月見団子・・農業の豊作を意味するもの
団子の原料となるお米やお芋も
秋にとれる作物です。たくさん作れますように・・
とお願いをしたり、豊作を感謝する
という意味でお供えするのです。
またお供え物をその後食べると、
生かされている気持や、
神様に感謝する気持ちを持てる
とも言われているのです。ちなみに
月見団子以外にも古くから
- 枝豆
- 里芋
- 栗
このようなものをお供えしていたのです。
子供には以下のように伝えましょう。
神様やお月様に、ありがとうの気持ちやお願い事を伝えるためにお団子をお供えします。そしてお供えした後は、ありがとうの気持ちをもって食べるとよいですね。
終わりに
子供にわかるような、簡単なお月見の意味でした。
大人でも実はお月見の意味については、
意外とよくわかっていないものです。
伝え方の例をいろいろアレンジしてくださいね。
昔は、農業がとても大切な仕事だったのです。
神様や自然に祈ったり感謝の気持ちを
忘れないでためにも、素晴らしい風習は
続けていきたいものです。