That’s me / PhylB
赤ちゃんは鏡を見ていろいろな
反応をしますね。中には鏡に、
チューしたりキャッキャッと笑ったり・・
さまざまな遊びをします。赤ちゃんが、
鏡を見てこれは自分だ!と
判断するのはいつからなのでしょうか。
この能力は「鏡像自己認知」、
「鏡像自己認識」というように呼ばれます。
そこで赤ちゃんは、いつから鏡に映った姿を
自分と判断するのか検証しました。
赤ちゃんが鏡を見て『自分』と認識するのはいつから?
鏡の中の姿が自分だとわかる能力(鏡像自己認知)は、
- 9~12ヶ月 0%
- 15~18ヶ月 25%
- 21ヶ月~24ヶ月 75%
というデータがあります。
このデータによると、
2歳ころには多くの子供が、
鏡像認識をしているということになります。
1歳前の赤ちゃんはほとんど
認識しないのでしょうか。実は、
以下のようなデータもあるので注目です。
赤ちゃんの前に、2つの画面を示します。ひとつはCCDカメラで撮った赤ちゃんの足の動きを「ライブ映像」で、もうひとつは特殊な機械を使ってライブ映像を2秒だけ遅らせた「遅延映像」で流しました。そして、どちらの注視時間が長いかを測ってみました。
4カ月から7カ月の赤ちゃんを中心に実験したところ、4、5カ月児ではライブ映像も遅延映像も注視時間はほぼ同じで、区別して見ているとは言えませんでした。ところが、6、7カ月児は遅延映像を長い時間見ていたのです。このことから、生後6カ月ごろから鏡の中の自分を認知し始めていることがわかるのです。 https://www.babycom.gr.jp/eco/br/3.html
この研究によると、
生後半年頃の赤ちゃんの時期から、
鏡の中の自分を少しずつ
認知し始めているとわかります。
思った以上に赤ちゃんは
いろいろ知っているのではないでしょうか。
実際に、1歳前後くらいで
認識しているようなそぶりを
見せる赤ちゃんもいます。
ただ、個人差がある
ということなのでしょう。
また、赤ちゃんの脳については
まだまだわからないことが多いです。
今後も何かのデータが
発表されるかもしれないです。
子供が鏡の中の『自分』を理解しているかのチェック方法
なかには、自分の子供は、
鏡像自己認知できているの?
と気になる親御さんもいるかもしれないですね。
以下のような遊びをして
チェックしてみましょう。
- 子供が興味を示しそうなシールを用意
- 子供の頭にこっそりシールを貼る
- 子供を鏡の前に立たせる
このとき、すぐに自分の頭を触る場合は、
鏡の自分を認識できている
ということになります。
逆に鏡の中の自分を
触ろうとするのであれば、
理解していないということになります。
赤ちゃんがご機嫌のときに、
ちょっとした実験をしてみたら面白いですね。
ちなみに、人以外の動物では、
- チンパンジー
- オランウータン
- バンドウイルカ
- アジアゾウ
- ブタ
以上の動物が、鏡像自己認知の能力がある
という研究結果が出ています。
身近な犬やカラスは、この能力は
ないとされています。怖がって逃げたり
鏡の後ろに回ろうとするのです。
>>赤ちゃんが抱っこが好きな理由~抱っこで寝るのは“輸送反応“が原因!
>>【子供が鏡文字になる原因】脳のメカニズムに理由がありました
終わりに
赤ちゃんはいつから鏡の中の姿を
自分と認識するの?素朴な疑問の検証でした。
いつのころから、自分自身を
理解するようになるのか・・。興味深いですね。
赤ちゃんの頭にそっとシールのようなものを
貼って、実験してみたら面白いですね。
時間があるときにおこなってみましょう。